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便秘相談とは

便秘の症状のある方は人口の10%を超えると言われています。
便秘治療には、排便状況、便の状態、食生活、ストレスなどの問診による便秘タイプの診断と、 それに応じた生活指導や適切な投薬が必要です。
便秘でお困りの方は遠慮なくご相談ください。

便秘相談の受付

診療時間中はいつでも受け付けています。予め便秘で来院されたことを申し出て下さい。
一般的な問診票に加えての他に、便秘相談用の問診票にもご記入をお願いしています。

使用中の薬がある方は、ご持参いただくか、お薬手帳など使用中のお薬がわかる資料などをご持参ください。

 
 

便秘の症状

判断項目として以下の症状が該当します。

  • 1.数日に1度しか排便がない。
  • 2.排便はしたいが思うように排出されない。
  • 3.排便後もまだ残っているような気がする。
  • 4.便が硬くあまり水分が含まれていない。
  • 5.通常より排便量が減少した。
  • 6.最近、急に便秘になった方は大腸がんの可能性もあります。

便秘の原因

1.不規則な食生活(ダイエットや朝食抜き)

不規則な食生活を送っていると、身体のリズムが乱れてしまうので、当然、腸の働きも悪くなり、便秘を招きます。
特に朝食を抜くと、胃腸反射が機能せず、腸の活動が不十分になり、便意が起こらなくなります。
それが続くと、やがて自律神経の働きが鈍って、便秘が慢性化します。
また食べる物が便の材料になります。このため小食は便秘の元です。
ダイエット時に便秘になられる方が多いのはそのためです。

2.便意を見逃す

便意が最も起こりやすい時間帯は、朝食後です。せっかく朝食を摂って便意が起こっても、時間がないからとか、トイレが混んで我慢したりすると、便意は引っ込んでしまいます。こうした我慢癖を つけてしまうと便意を脳に伝達する刺激が脳に伝わりにくくなり便秘の習慣がついてしまいます。
便意が起こったら、必ずトイレへ行く習慣づけが必要です。

3.食物繊維の不足

食物繊維は、人間では消化吸収されず、そのまま便の材料となり、便の量を増やし、同時に腸を刺激する働きがあり、排便をスムーズにしてくれます。

4.水分の不足

便の硬さは、含まれる水分の量に左右されます。水分の摂り方が少ないと、便は硬くなり、排便も苦痛を伴います。水分は食物繊維に吸収されて、便の嵩を増し、軟らかくて出しやすい便にしてくれます。
水分の摂り方は、食事中はどんなものでも構いませんが、食間では、水に近い薄いものですと、直ぐに小腸で吸収されてしまい、大腸にまで水分が届きにくくなります。
スポーツ飲料等は、身体と濃さが等しくしてありますので、大腸にまで届きやすくなります。

5.精神的要因

消化管は、自律神経に支配されており、イライラやストレスで自律神経の働きが乱れ、腸の働きも狂ってしまいます。ストレスを溜めないことが重要です。

6.運動不足

体を動かすことによって、腸の働きも促進されます。特に座ったままの仕事(デスクワーク)中心であまり運動をしない、できないという場合は腸の動きが鈍り 便秘になりやすくなります。

7.女性やお年寄りは便秘になりやすい

女性は、排卵して月経が来るまでは卵巣から黄体ホルモンが出ており、それは大腸の蠕動を抑制する作用があります。そのために周期的に便秘になる場合があります。
また、女性やお年寄りは筋力が弱く、食事量も少ないため、便秘になりやすい傾向があります。

8.薬の副作用

内服薬の副作用で便秘になることがあります。 降圧薬(高血圧の薬)や、利尿剤等で水分の不足により便秘になることがあります。
抗うつ剤や向精神薬も脳に行く刺激を抑え、鎮痛剤であるモルヒネや鎮咳剤や腸の鎮痙剤も腸の蠕動を抑制し、便秘になります。

9.病気による

寝たきりになると、腸の働きが鈍ってしまいます。 また甲状腺機能低下症や高カルシウム血症等の疾患でも便秘になることがあります。痔による痛みにより、排便困難が生じ、便秘となることがあります。

特に、痔は成人の3人に1人が悩んでいると言われるほどポピュラーな病気です。
でも、「恥ずかしい」「何となく怖い」といった理由から医療機関に行くのをためらう患者さんが多いのが実情です。
お尻の病気に関する場合、何となくためらってしまい、初期の症状では来院されない方が多いようです。しかし、治療が早ければ早いほど、回復するのが早くなり、同時に疑われる大きい病気(大腸がん)などの早期発見にもつながります。

血便、痔、肛門痛など気になる場合は、お気軽にご来院ください。

 
 
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